きょうもおいしいこと、仕込み中。FROM TOKYO Diner

18:40

11 14

食べかたのお手紙。その3

「最近、事務所でカラーコピーをとるためには、

 吉太郎の許可がいるんですよ。」

8月、池袋西武の中華料理屋さんで

「食べかたのお手紙。」の打ち合わせをしながら

和枝さんがふと口にした一言。

吉太郎くんが、経営者への道を進んでいるんだなぁと思いながら、

初めて気仙沼にお邪魔した日のことが頭に浮かんでいました。

 

and recipeが気仙沼で

最初に斉吉商店の皆様にお会いしたのは

東日本大震災があったちょうど3ヶ月後、2011611日(土)のこと。

朝5時ごろ車で東京を出発して、5時間

宮城県庁に務める山ちゃんこと山田康人さんと仙台で合流しさらに車で2時間ほど走る。

運転が好きで、遠出があまり苦ではないわたしも

7時間の運転でさすがに少しぐったりとしていた。

そんな状況でも、初めてお会いする気仙沼の方々を前に

こちらが疲れた顔で挨拶している場合ではないと

妙な緊張感ととともにハンドルを握っていると、

やっと目の前に「ようこそ、気仙沼へ」というカモメの看板が見えてきた。

 

最初にお会いするのはどんな方なのか

一緒に旅をしていた編集者2名、カメラマン1名も

それぞれに緊張していたがゆえに、

気仙沼に入るとみんなの口数が妙に多くなっていた。

 

和枝さんがその当時「豪邸」と呼んでいた蔦の絡まるご自宅で

わたしたちを迎えてくださった。

丁寧に丁寧に挨拶をされる和枝さんのお顔を見ていたら

運転でぐったりしている場合ではないとお腹の下の方にぐっと力が入る。

階段をあがると、洗濯物干しに 海水をかぶった写真が干されていて

その奥で社長の純夫さんがBBQ用のコンロでさんまを焼いてくださっていた。

「みんな流されてしまったけれど、

 冷蔵庫の奥に一夜干しのさんまが残っていたから、食べていただきたくて。

 あと、貞子さんがあざらという気仙沼の郷土料理も作っているから

 召し上がって行ってくださいね」

と、私たちはただただ、ものすごいおもてなしを受けてしまって

しばしその場所にもっとも正しい言葉がなんなのかわからなくなっていた。

 

簡単に言葉にできない状況の中で、

こんな風にあたたかく、初めて会う人を迎えられるなんて

どうしたらこんなことができるのだろうと

感謝とともに、ただただ驚いていた。

 

あの時もそうだったし、今も変わらず

斉吉商店のみなさんは、社員のみなさんも含めた

家族の力の集結力がものすごいのだ。

 

私たちが初めて出会った頃から、

長男の吉太郎くんにえみりちゃんという素晴らしいお嫁さんが来て

かわいいお孫さんが2人誕生した。

次男の啓志郎くんにもあゆちゃんというかわいいお嫁さんが来て、

これまたかわいいお孫さんが一人誕生した。

日本橋三越の店舗を切り盛りしている三女のかなえちゃんも

最近結婚されてまた大切なご家族が増えた。

 

今回「食べかたのお手紙。その3」の撮影も

行商で全国を飛び回っている斉吉のみなさんのどなたが参加するのか

ぎりぎりまで決まっていなかった。

気仙沼、東京近郊で数カ所、大阪と

ものすごいパズルの中に撮影を組み込んでくださった。

 

目が回るような忙しさの中でも、この撮影を楽しみにしてくださって

撮影用のアレンジが登場するたび、

このお料理がどんな風に嬉しいかを言葉にしてくださる和枝さん。

撮影現場に来れなかった啓志郎くんに食べさせたいからと撮影後のお料理を包む吉太郎くん。

 

そんな斉吉の皆様の様子を思い出しながら、

本当に幸せなお仕事をさせていただいているなぁと

手元に届いた「食べ方のお手紙。その3」を開きました。

 

斉吉の皆様。

出会いの日からいつも、いつもありがとうございます。

 

「食べかたのお手紙。その3」お手にとっていただく機会がございましたら

斉吉のみなさんの愛情をたっぷり受け取っていただきつつ

アレンジレシピもおいしく召し上がってくださいませ。

 

Facebook share

20:01

7 26

焼きパイナップルの味。

焼きパイナップルの美味しさをはじめて知ったのは、
and recipeの旅コンテンツ「and BRASIL?」で訪れた

日本にある小さなブラジル、
群馬県大泉町のシュラスコ屋さんでした。

 

「もうお腹いっぱいです!」ということをお店の人に知らせるために
コースターをひっくり返すのが
シュラスコのお店のルールなのですが
そのことに気がつくまで、
次々にテーブルに運ばれてくる

鉄串に刺されたジューシーな肉の塊と格闘していました。

 

「あぁ、もうギブアップだ!」という瞬間に

目の前に現れた甘い香りのする黄色いかたまり。

お肉同様、鉄串に刺された黄色いかたまりは、

焼かれたパイナップルでした。

陽気なお店の人が、鉄串を回しながら

パイナップルをすっすっとカットして

ブラウンシュガーが添えられたお皿にのせてくれます。

 

「もうお腹いっぱいなんだけど、口の中の味がかわるから、まぁ食べてみるか」と
パイナップルを口に運ぶ。
記憶しているはずの味とは、少し違う美味しさが
口の中いっぱいに広がります。
すっぱいはずの黄色い君は、焼かれて甘みがぐっと増し、
もう、これ以上無理だと思っていたはずなのに、
パイナップルが消化を助けてくれるせいか
また肉に戻ることができる。

 

今までの人生で、酢豚に入っているパイナップルはさけて通るタイプ。
分厚いハムステーキの上に乗っているパイナップルを見て
「別々に食べたいのに」と小さな声でつぶやいているタイプでした。

 

30台も後半を迎えて
まさか、焼いたパイナップルの美味しさに目覚めるとは。
それは、2016年春の出来事でした。

本日更新されたBALMUDA The Rangeのレシピは
ハワイアンポーク串焼き」です。

 

オーブンを230度に余熱。
赤玉ねぎ、豚肉、パイナップル、豚肉、マッシュルーム、

ベーコン、パイナップル、豚肉の順番で

竹串にさしていきます。

 

具材をさす順番にはちゃんと意味があって、
肉のうまみを野菜に吸わせ、パイナップル果汁を肉に染み渡らせるため。

 

豚肉は繊維に垂直に竹串をさすと
焼き上がった時に肉が串にしっかりと固定されます。

 

具材にオリーブオイルをまぶし、

塩、胡椒、粉チーズをかけて20分焼いたらできあがり。

 

熱いうちにどうぞ。

 

もちろん、焼きパイナップルは甘くてジューシーで、

豚肉とベーコンとの相性もばっちりです。

やっぱり、「焼いたパイナップルは美味しい」と再確認したレシピでした。

 

つめた〜いビールと一緒に、わいわいとお召し上がりください。

Facebook share

15:34

7 11

and recipe Bar メキシカンナイト

昨年の春、

映画祭の仕事で訪れた沖縄でのひそかな楽しみは
空き時間に「メキシコ」に行くことでした。

宜野湾にあるタコスのお店「メキシコ」との最初の出会いは、
長野陽一さんの写真。

なんて美味しそうなタコス、このお店はいったいどこにあるんだろうと

すぐに検索をし、沖縄に行く時には必ず立ち寄りたいとメモをして

その日を心待ちにしていました。

このお店のメニューは1種類。

タコス1人前4個入って600円なり。

コーラやビールを一緒に頼んでも1000円以内でお腹いっぱいになります。

サルサソースが別添えなのがまたいい。

食べる時に好きなだけかけてぱくっとかぶりつく。

レタスのシャキシャキ感、トマトの分量もちょうどいいんです。

そしてなにより、トルティーヤの生地。

ちょっとしょっぱくて、ほんのりと甘いこの生地が「メキシコ」のタコスの肝です。

「今週金曜日のand recipe Barは、メキシコでいきます。」というのを

シェフ山田に聞いた時に一番に浮かんだのが

このタコスでした。

セビーチェやメキシコのビーフステーキ・アラチェラも出てくるかな〜。

リクエストした沖縄の「メキシコ」を思い出させてくれるタコスは

必ずメニューに入れてくれるようです。

コロナビールもご用意しようと思っています。

暑い夏を吹き飛ばしに、

and recipe Bar メキシカンナイトに遊びにいらしてください!

——

7月13日(金)

「and recipe Bar メキシカンナイト」

in「WISE OWL HOSTELS SHIBUYA」

open/18:00
close/24:00(の予定)
住所:東京都目黒区青葉台4-9-10
(最寄駅:田園都市線池尻大橋駅、京王井の頭線神泉駅
ホステルは山手通り沿いにあります。)
https://wiseowlhostels.com/shibuya/

Facebook share

11:25

6 19

山田の洋食Bar

明日開催予定の6月第二回目のand recipe Barは、「山田の洋食Bar」です。

赤ワインでコクを出したとっろとろのビーフシチュー、
ジューシーな「山田のメンチカツ」、
洋食屋のポテトサラダ、

ドリンクは、お肉にあう赤ワインを
いつもより多めにご用意して
皆様のお越しをお待ちしております!

——————————–
6月20日(水)「山田の洋食Bar」
and recipe Bar in「WISE OWL HOSTELS SHIBUYA」
open/17:00
(お飲物は17:00〜、フードは18:00頃からお出しします)
close/24:00(の予定)
住所:東京都目黒区青葉台4-9-10
(最寄駅:田園都市線池尻大橋駅、京王井の頭線神泉駅
ホステルは山手通り沿いにあります。)
https://wiseowlhostels.com/shibuya/

Facebook share

17:04

6 13

6月のand recipe Bar。

たのしかった「ほぼ日 生活のたのしみ展」が終了しました。

 

BALMUDA「くいしんぼうのトースト店」に足を運んでくださった皆様、
ありがとうございました!

 

知り合いもたくさん顔を見せてくれて
「おいしかったよ〜」の声がとても嬉しかったです。
BALMUDA The Toasterでつくるチーズ&チップスも大人気でした。

 

ほぼ日永田さんのnoteを読みながら
素敵なイベントに参加させていただいたなぁと

ほわっとあたたかい気持ちになって、この数日間を振り返っています。

山田はシジュちゃんに遭遇して大喜びでした。

ハチマキ姿がたまらなくかわいいです。

 

大きなイベントが終了したので、and recipe Bar再開します!

 

今月も15日(金)、20日(水)、29日(金)の3回、
場所はいつもお世話になっているWISE OWL HOSTELS SHIBUYAにて。

 

今週15日(金)は「ステーキナイト!」です。

山田特製の「揚げステーキ」、
「八幡屋礒五郎ガラムマサラ味シャカシャカフライドポテト」、
「焼きなすとベーコンのクロスティーニ」など
おいしいものをご用意して皆様のお越しをお待ちしております。

——

6月15日(金)「ステーキナイト!」

and recipe Bar in「WISE OWL HOSTELS SHIBUYA」

open/17:00(お飲物は17:00〜、フードは18:00頃からお出しします)

close/24:00(の予定)

住所:東京都目黒区青葉台4-9-10

(最寄駅:田園都市線池尻大橋駅、京王井の頭線神泉駅

ホステルは山手通り沿いにあります。)

https://wiseowlhostels.com/shibuya/

Facebook share