きょうもおいしいこと、仕込み中。FROM TOKYO Diner

20:01

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焼きパイナップルの味。

焼きパイナップルの美味しさをはじめて知ったのは、
and recipeの旅コンテンツ「and BRASIL?」で訪れた

日本にある小さなブラジル、
群馬県大泉町のシュラスコ屋さんでした。

 

「もうお腹いっぱいです!」ということをお店の人に知らせるために
コースターをひっくり返すのが
シュラスコのお店のルールなのですが
そのことに気がつくまで、
次々にテーブルに運ばれてくる

鉄串に刺されたジューシーな肉の塊と格闘していました。

 

「あぁ、もうギブアップだ!」という瞬間に

目の前に現れた甘い香りのする黄色いかたまり。

お肉同様、鉄串に刺された黄色いかたまりは、

焼かれたパイナップルでした。

陽気なお店の人が、鉄串を回しながら

パイナップルをすっすっとカットして

ブラウンシュガーが添えられたお皿にのせてくれます。

 

「もうお腹いっぱいなんだけど、口の中の味がかわるから、まぁ食べてみるか」と
パイナップルを口に運ぶ。
記憶しているはずの味とは、少し違う美味しさが
口の中いっぱいに広がります。
すっぱいはずの黄色い君は、焼かれて甘みがぐっと増し、
もう、これ以上無理だと思っていたはずなのに、
パイナップルが消化を助けてくれるせいか
また肉に戻ることができる。

 

今までの人生で、酢豚に入っているパイナップルはさけて通るタイプ。
分厚いハムステーキの上に乗っているパイナップルを見て
「別々に食べたいのに」と小さな声でつぶやいているタイプでした。

 

30台も後半を迎えて
まさか、焼いたパイナップルの美味しさに目覚めるとは。
それは、2016年春の出来事でした。

本日更新されたBALMUDA The Rangeのレシピは
ハワイアンポーク串焼き」です。

 

オーブンを230度に余熱。
赤玉ねぎ、豚肉、パイナップル、豚肉、マッシュルーム、

ベーコン、パイナップル、豚肉の順番で

竹串にさしていきます。

 

具材をさす順番にはちゃんと意味があって、
肉のうまみを野菜に吸わせ、パイナップル果汁を肉に染み渡らせるため。

 

豚肉は繊維に垂直に竹串をさすと
焼き上がった時に肉が串にしっかりと固定されます。

 

具材にオリーブオイルをまぶし、

塩、胡椒、粉チーズをかけて20分焼いたらできあがり。

 

熱いうちにどうぞ。

 

もちろん、焼きパイナップルは甘くてジューシーで、

豚肉とベーコンとの相性もばっちりです。

やっぱり、「焼いたパイナップルは美味しい」と再確認したレシピでした。

 

つめた〜いビールと一緒に、わいわいとお召し上がりください。